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老人ホームの夜勤専門要員として、たった一人雇われた私(男46歳)。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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 ここは、とある町のとある老人ホーム。現在の入居者数は20名。寝たきり一歩手前の方から、元気で自活可能と思われる方までが悲喜こもごもに暮らしている。これにショートステイと呼ばれる短期入所者や、デイサービス(日帰り利用)を加えて約30人のご老人たちがこの施設を利用している。
  私はここに夜勤専門の介護員として雇われた。求人をしてからしばらく、と言うか、全く応募者がいなかったらしい。面接を受けて、即採用となった。

この仕事で、なんといっても一番つらいのは睡眠時間が取れない、などではなく、ズバリ大小便関係の作業だ。今まで、自分の父母の介護をする機会もなく、子供のオムツもあまり交換したことのなかった私にとって、それは肉体的にというよりも、精神的苦痛のほうが非常に大きいものであった。はっきり言うと、汚らしくて嫌だということだ。

できればやりたくなかった仕事ではあるが、経済的事情から、いた仕方なくやっているのである。介護や福祉関連の仕事を、崇高なとか、やりがいのある、また、人に喜ばれる仕事、などと表現しているのをよく見かけるが、くじけそうな自分に暗示をかける言葉としては役立つのかも知れない。

 

 

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★ プロフィール
HN:
井森 勝男
年齢:
63
性別:
男性
誕生日:
1960/05/05
職業:
夜間専門の介護職員
自己紹介:
某著名企業の総合職であったがほんの些細なことから退職、現在は年収150万で老人ホームの介護職員(夜間専門のパートタイマー)として働いている。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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