老人ホームの夜勤専門要員として、たった一人雇われた私(男46歳)。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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午後7時30分、調理室にて朝食の準備をしていると、お菓子置き場に某有名菓子店の菓子折りを発見。蓋には大きな張り紙。
「賞味期限切れにつき、職員が食べてください」
もう一度書く。
「賞味期限切れにつき、職員が食べてください」
いくら利用者優先とは言え、これはあんまりだ。
店頭販売から3日が賞味期限のものが、今日で販売日から13日が経過している。
入居者のご家族の方々から、ときどき菓子折りをいただくのだが、たいていは、午後3時の「おやつの時間」に、入居者やデイサービスの利用者へ振舞われる。頂き物の活用は、けっこうな経費削減となるのだろう。賞味期限切れの物を利用者に出さないだけ、まだ良心的と考えるべきか。
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★ プロフィール
HN:
井森 勝男
年齢:
64
性別:
男性
誕生日:
1960/05/05
職業:
夜間専門の介護職員
自己紹介:
某著名企業の総合職であったがほんの些細なことから退職、現在は年収150万で老人ホームの介護職員(夜間専門のパートタイマー)として働いている。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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