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老人ホームの夜勤専門要員として、たった一人雇われた私(男46歳)。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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  午前8時30分、眠い目をこすりながら職場を後にする。俗に言う「夜勤明け」だ。ゆうべはほとんど眠っていない。ショートステイのご老人達で施設は満杯、いつものドタバタで小忙しい夜であった。慣れない場所に連れてこられたご老人達はすんなり朝まで寝るはずもなく、徘徊、失禁、その他もろもろで、やっと静かになったのは午前3時を過ぎてから。
  職場を出てまっすぐに約10キロ離れたグループホームへ車を走らせる。このグループホームは来月から私が新しく雇われる予定の職場で、今日は雇用契約書にサインをするために行くことになっていた。もちろん夜勤専属だ。ホームの事務室に入り施設長に会うが、忙しい時間帯らしく30分程待つように言われる。手持ち無沙汰なので、ホーム内を見学させてもらうことにした。
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★ プロフィール
HN:
井森 勝男
年齢:
64
性別:
男性
誕生日:
1960/05/05
職業:
夜間専門の介護職員
自己紹介:
某著名企業の総合職であったがほんの些細なことから退職、現在は年収150万で老人ホームの介護職員(夜間専門のパートタイマー)として働いている。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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