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老人ホームの夜勤専門要員として、たった一人雇われた私(男46歳)。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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 午前5時、私は室田鉄二さんのベッドの前に立った。寝たきりの室田さんが怯えた目でこちらを見つめている。言葉もわからなくなった室田さんだが、感情だけはしっかりと持っているようだ。
私はしばらく室田さんを見下ろしてから、「ふう~」とため息をついて手袋をはめた。医師が手術の時に使うような、肌にぴったりと密着するビニル製のものだ。
次に・・ティッシュペーパーを丸める。ゴルフボールくらいの大きさに3個。最後に調理室から持ってきた、ご飯を盛るときの「しゃもじ」を室田さんの胸の上に置く。これらを準
備すると、私はベッドの端に腰かけた。

「室田さん、さあ、いくよぉ~」,

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★ プロフィール
HN:
井森 勝男
年齢:
64
性別:
男性
誕生日:
1960/05/05
職業:
夜間専門の介護職員
自己紹介:
某著名企業の総合職であったがほんの些細なことから退職、現在は年収150万で老人ホームの介護職員(夜間専門のパートタイマー)として働いている。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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