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老人ホームの夜勤専門要員として、たった一人雇われた私(男46歳)。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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   昔から、自宅介護は大変だとか、親の介護でノイローゼ気味、などという話を時折聞く。この仕事をしてみて、なぜ自宅介護が大変なのかをちょっとわかった気がする。それは一つひとつの介助作業も確かに大変なのであるが、一番大きな理由は、「いつまで続くかわからない」という事ではないか。

  私の仕事などは、夜勤が終わって、朝の8時半になると、介護のことはすっかり忘れて、次の勤務まで、とりあえず入居者のことは考えなくて済む。

  仮に自分の家族を自宅で介護している場合で、24時間介護を強いられていても、「1年頑張れば終わる」とか、毎月お金がかさんでも、「3年耐えれば終わる」ということであれば、なんとか乗り切れるのではないか。これは介護に限った事ではなく、どんな分野の苦境でも、いつ終わるかわからない、死ぬまで続くかも知れないと思ったとき、人は絶望するのではないか。
 
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★ プロフィール
HN:
井森 勝男
年齢:
64
性別:
男性
誕生日:
1960/05/05
職業:
夜間専門の介護職員
自己紹介:
某著名企業の総合職であったがほんの些細なことから退職、現在は年収150万で老人ホームの介護職員(夜間専門のパートタイマー)として働いている。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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