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老人ホームの夜勤専門要員として、たった一人雇われた私(男46歳)。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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私は腰を痛めた。この一週間、どんどん痛みが増してきている。もともと腰は弱いほうで、過去幾度のぎっくり腰と、一回の入院を経験している。
二週目に入っても、一向に良くならず、痛みに加えてどうにも我慢できない両足のしびれも加わった。オムツ交換の時、かがむのが辛い。くしゃみをしようものなら、飛び上がらんばかりの痛みだ。仮眠時も寝返りの度に痛むので、睡眠不足は増すばかりだ。
二年前のぎっくり腰の時に、病院からもらった痛み止めが余っていたので、とりあえず飲んでおく。職場に休みを申し出ようとも考えたが、今年はすでに原因不明の腹痛と下痢で三日も休んでいる。その上、いつ治るともわからない腰痛で休むということは、すなわち仕事をやめる事を意味する。すぐには解雇にならなくても、4ヶ月ごとの雇用契約更新時に切られる可能性がある。病気休暇も有給休暇もない、私はアルバイトなのだ。
 
 その後、しつこい痛みに耐えながら、快方のきざしが見えてくるまでの二ヶ月間、私は仕事を休まなかった。また、職場にはこの事を伏せていた。申し出ても腰が治る訳ではないし、快く休みをくれる職場でもないのだ。
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★ プロフィール
HN:
井森 勝男
年齢:
64
性別:
男性
誕生日:
1960/05/05
職業:
夜間専門の介護職員
自己紹介:
某著名企業の総合職であったがほんの些細なことから退職、現在は年収150万で老人ホームの介護職員(夜間専門のパートタイマー)として働いている。認知症老人たちと私の、夜ごと繰り返される狂乱の宴。仕事でなければ決して近寄りたくないこの現実。介護する側、される側の悲哀。きれいごとの通用しないこの館で、今夜も私は試される。
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